設立趣旨書
我が国は戦後の貧しさから脱するために、なりふり構わずに生産性、効率性を求め働いてきた経緯がある。そのことは決して間違いであったとは誰にも言えないであろうが、経済大国となった現在においても未だに生産性、効率性を至上主義のように考え事業展開している企業体も少なくない。その現代の大義名分はグローバル社会の競争に打ち勝つためであり、グローバル資本を獲得するためである。しかし、生産効率至上主義のマネジメントは、どこかに人間性を置き去りにして、さらに生きる目的を見失った若者を増加させてきた理由の一つとなっている。そして、そのことは人間性を失い犠牲にしてきた付けが目の前に押し迫ってきていることでもある。
このような主張は数十年前から言われていることでもあるが、真にその危険性を認識してきたのなら当然に解決策が打たれ、現在にも未来にも夢を託せる社会へと改革されてきたはずである。しかし、叫ばれてきたのみで殆ど対策が打たれていないのが現状である。母親が子供を殺し、交通機関で若者が優先席を占領する。これらの人間性を失った行動は生産効率至上主義マネジメント思想の弊害であると考えるのである。その弊害は現在も想像以上に我が国を蝕み続けているのである。 私たちは、生産性、効率性を否定するものではないが、その前提に「人間主義マネジメント」こそ重要ではないかと訴えたいのである。そして、その後に生産性、効率性が存在すべきであると考えるのである。
私たちは「人間主義マネジメント」を広く普及するため賛同する団体を結集し、一般社団法人日本マネジメント団体連合会をここに設立するものである。
平成28年12月12日
一般社団法人日本マネジメント団体連合会 設立発起人一同